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[BNN] ワールドニュース
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ねずみのシェリー(Sherry the mouse)が王座の間を横切って慎重に足を進めていくのを、身じろぎもせずに女王のエリートガードが見つめていた。彼らはのどを保護するためのマスクを着用していた。あたりには埃と粉塵がうっすらと漂っているのだから、これは驚くに値しない。しかし城の人々の間ではこういった当たり前の事が、大したことではないと思われているらしい。みんながなんと言おうと、わたしは気にしないわ。あのマスクのどこがあごヒゲに見えるっていうの? それに牙にだって見えないわよ。それにしても、この部屋の散らかりようと言ったら本当にひどいわ。可笑しくなって、思わずほおヒゲがぴくっと動く。人間って、いつもねずみの穴を駄目にしちゃうのよね。
今日は、ステイジアン アビスの前哨地が完成後、初のテルマー/ブリタニア元首会談の日だったが、ザー女王(Queen Zhah)の心は沈んでいた。彼女の手元には悪い知らせがあり、それを伝えねばならなかったからである。どう進行しようかと考えをめぐらす客人の、柔らかくて個性のない顔をザー女王は注視した。ヒューマンの考えを読みとるのは難しいわ、と彼女は思った。ドーン女王(Queen Dawn)は彼女の真向かいに座り、静かな水面下で魚が泳ぐのを見つめていた。この宮廷屋内庭園の美しさもザーの憂鬱な心でかすむようだった。それは大切に保護されてきたかつての偉大なるガーゴイル帝国の芸術であり、彼らが失った全てを常に思い出させるものでもある。我が民は多くを失い、高い代償を払ってきた。我々が再び良い知らせを聞くことはあるのだろうか?
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